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難聴について

診療内容

難聴とは?

聞こえにくい状態を「難聴」といいます。

聞こえにくい原因が耳のどの部位にあるかで、伝音難聴、感音難聴、混合性難聴の3つに分類されます。

ひらざわクリニック 難聴とは?
伝音難聴

外耳、中耳に原因のある難聴です。

  • 外耳道炎、急性中耳炎

  • 滲出性中耳炎

  • 鼓膜穿孔(慢性中耳炎)

  • 耳硬化症

などがあります。

感音難聴

内耳、蝸牛神経、脳に原因のある難聴です。

  • 突発性難聴

  • 騒音性難聴

  • 加齢性難聴

  • 生まれつきの先天性難聴

などがあります。

混合性難聴

伝音難聴と感音難聴の2つが合併した難聴です。

突発性難聴

□ ある日突然、耳が聞こえにくくなる
□ 発症から1週間以内に治療を始めることが大切!
□ 原因不明の病気
□ 耳がつまった感じがすることもある
□ めまい・耳鳴りが伴うこともある
□ 片方の耳のことが多い
突発性難聴
突発性難聴とは?

突発性難聴は、明らかな原因もないのにある日突然、聞こえが悪くなる病気です。

全く聞こえなくなる重度なものから、耳がつまった感じ(耳閉感)のみの軽度なものまでさまざまなタイプがあります。多くの場合、片耳だけに起こります。

内耳の血流障害やウィルス感染などが原因ではないかと考えられていますが、現時点では原因不明の疾患です。突発性難聴の程度によりますが、完治する患者さんは約3分の1、ある程度回復する事ができる患者さんは3分の1、回復しない難治性の患者さんが3分の1です。発症してから早い段階で適切な治療を受ければ症状が改善する確率も高くなりますのでなるべく早く受診することが重要です。

治療

治療はステロイドやビタミン剤、血流改善薬などを内服します。

薬物療法で改善がみられない場合や、難聴が高度な場合、めまいを伴う場合、ステロイドの治療によって原疾患に影響を及ぼす糖尿病の方などは、入院をお勧めする場合もあります。

急性低音障害型感音難聴

□ 突発性難聴と症状が似ている
□ ある日突然、耳に水が入ったような感じ
□ 耳がつまった感じ
□ 自分の声が響く
□ 「ゴー」という低音の耳鳴り
急性低音障害型感音難聴とは?

急性低音障害型感音難聴は、難聴の患者さんで多く見受けられる病気です。

難聴が低音に限局していることと、比較的軽度であることが多いため、難聴を自覚せずに、耳のつまり感や圧迫感として感じることがあります。原因は内耳における内リンパ水腫と言われており、ストレス、疲労、睡眠不足などが発症の引き金と考えられています。

突発性難聴と症状が似ていますが、突発性難聴と比較すると急性低音障害型感音難聴は治りやすい難聴です。

ただし、繰り返し発症することが多くあります。

治療

薬物治療を行い、数日~数週で症状が改善することがほとんどです。

メニエール病

□ 突発性難聴と症状が似ている
□ 回転性のめまい
□ 難聴・耳鳴り・耳のつまりを伴う
□ 難聴が進行することがある
メニエール病とは?

ぐるぐる回るようなめまい、耳鳴り、難聴、耳のつまり(耳閉感)の4症状が同時に起こる「めまい発作」が特徴です。めまいの発作は数分で治まることもあれば、数時間続くこともあります。

発作を繰り返すことで耳鳴りが慢性化したり、難聴が進んだりすることがあります。

加齢性難聴

□ 高齢になると感じる聞こえづらさ
□ 加齢以外に特別な原因がない難聴
□ 「齢のせい」と決めつける前に耳鼻咽喉科へ
□ 補聴器で聞こえをサポート
加齢性難聴
加齢性難聴とは?

加齢性難聴は、加齢によって起こる難聴で「年齢以外に特別な原因がないもの」です。

聞こえづらさの原因は、耳の中にある音を察知する毛(有毛細胞)が、加齢により少なくなることで起こります。有毛細胞は再生しないため、一度、加齢性難聴になると聞こえが戻ることはありませんが、補聴器で聞こえを補うことで、認知症予防、生活の質を改善させることができます。

また、聞こえづらさを感じたら 「齢のせい」と決めつけずに、まずは耳鼻咽喉科医に診てもらうことが大切です。治療可能な難聴の可能性もあります。

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