いびき・睡眠時無呼吸について
診療内容
いびきや昼間の眠気について
当院では睡眠時のいびき・無呼吸に対して、検査・治療を行っております。
このような症状はありませんか?
睡眠時の「いびき」を
指摘されたことはありませんか?
昼間に眠くなっていませんか?
昼間の眠気チェック
この質問は昼間の眠気を測るものです。この質問表で合計点が11点以上であれば睡眠時無呼吸症の可能性が高く、5点以上11点未満でも疑いが強いと言われております。
[点数について]
● 0点:眠ってしまうことはない
● 1点:しばしば眠ってしまう
● 2点:時に眠ってしまう
● 3点:だいたいいつも眠ってしまう
睡眠時無呼吸症とは?
睡眠中に無呼吸と浅い呼吸を繰り返す
睡眠時無呼吸症候群は、文字通り寝ている間に何回も呼吸が止まる病気です。
寝ているあいだに何度も呼吸が止まったり、浅くなったりする病気で、ほとんどの場合で激しいいびきを伴います。日中も眠気を感じ、集中力が低下して事故の原因となることもあります。
いびき・無呼吸を放置すると・・・
無呼吸症を長期間放置することにより、睡眠中に十分な酸素が身体に供給されない低酸素血症が継続することとなります。その結果、循環系への悪影響を及ぼし、高血圧や糖尿病、脳血管障害といった疾患を引き起こす原因となります。
睡眠時無呼吸症の診断
1. 口腔内・鼻腔・咽喉頭内の形態観察
●口腔・咽頭視診
口腔・咽頭視診では口を開けていただいたときに、扁桃腺や舌の大きさ、軟口蓋の高さなどを診ます。
①よりも②のほうが無呼吸症になりやすい所見です。
●鼻腔・咽喉頭の形態観察
鼻腔内よりファイバーなどを用いて異常所見がないか観察します。
異常所見としては以下のような疾患があります。
-
鼻中隔彎曲症・アレルギー性鼻炎・慢性副鼻腔炎(蓄膿症)
-
喉頭疾患(声帯ポリープ・ポリープ様声帯など)
-
咽頭喉頭の腫瘍など
2. 頭部規格X腺写真(セファログラム)
気道の閉塞状況を一定の規格のもとでのレントゲン写真を行い確認します。
上顎骨・下顎骨と舌骨の位置関係や舌の大きさなどを計測します。
実際には・・・
1.軟口蓋の長さ
2.舌骨と下顎の距離
3.下顎の位置
4.気道の幅
などを確認します。
※他院に紹介し撮影していただきます。
注:左図は実際のセファログラムではありません。
3. 鼻腔通気度検査
鼻の通り具合・つまり具合(鼻腔通気度)を測定することもあります。
4. 携帯型睡眠評価装置
ご自宅で寝る前に装着してもらい、睡眠中の酸素濃度や無呼吸の回数などを測定する機械です。
この検査により無呼吸症の程度が分かり、治療を必要とする状態であるか判定します。
睡眠時無呼吸症の治療
1. 生活習慣の見直し
適度な運動と適度な飲酒、禁煙を指導いたします。
●減量
無呼吸症の患者さんは肥満を伴っている場合が多く、まずは減量していただくことにより気道閉塞を改善し症状を低下させることが期待できます。
●適度な飲酒
過量な飲酒も気道の筋肉を低下させ、無呼吸を悪化させます。
●禁煙
喫煙は酸素濃度を低下させ、咽喉頭の慢性炎症を引き起こします。
2. 内科的治療(CPAP療法)
マスクを鼻に装着し、機械より陽圧をかけて気道を開大させて無呼吸を防止する治療です。
中等度から重症の無呼吸症の場合に使用いたします。
当院では、国内で利用されているほとんどのメーカーと業務契約をしていますので、患者さんに合ったCPAPをご提案することができます。
3. 外科的治療
扁桃腺肥大がある場合は、手術的に扁桃腺などを除去することがあります。
特に小児の場合は手術適応になることが多いです。
またCPAP治療が必要な患者さんで、鼻の疾患(鼻中隔彎曲症・アレルギー性鼻炎・慢性副鼻腔炎など)がある場合は、鼻呼吸障害のためにCPAPが使用できないことがあります。
このような患者さんは鼻の手術を受ける必要があります。
4. 歯科装具
軽症の無呼吸症である患者さんやCPAPが使用困難な患者さんには、マウスピースを作成して下顎を前方に引き出し、気道閉塞を防止する治療です。
歯科に紹介し作成していただきます。